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平成27(2015)年2月10日(火)から16日(月)までの7日間、西武所沢店8階特設会場にて、障がい者施設製品展示・即売会『手しごと』ぬくもりの輪・和・話が開催されました。 主催は手しごとの会運営委員会、後援は所沢市、そして西武所沢店の協力で行われたこのイベント、寒い時期ではありながら、多くのお客さまが訪れ、にぎわいを見せました。
 
障がい者施設製品展示・即売会『手しごと』ぬくもりの輪・和・話の会場風景
障がい者施設製品展示・即売会『手しごと』ぬくもりの輪・和・話の会場風景

 
会場はまるで宝さがしのような楽しさ
『手しごと』は、ぬくもりの輪・和・話をテーマに、所沢市内の施設を利用している障がい者がつくった製品を一堂に集め、展示・即売するイベントです。 多種多彩な製品が施設ごとのワゴンに山積みになっていて、それを順々に眺めていると、まるで宝さがしをしているような楽しさを感じました。
 
(左)ワゴンの中にはいろいろな製品が並ぶ (右)丹精込めた織物を見つめるお客さま
(左)ワゴンの中にはいろいろな製品が並ぶ (右)丹精込めた織物を見つめるお客さま
 
ここで展示・即売される製品は障がい者のみなさんが一生懸命手づくりしたもの。 障がいの種類や程度によってはひとりで全工程をこなせない場合もありますが、その場合は他の障がい者が協力したり、職員が応援したりして仕上げているとのことです。 どの製品も、想像以上の精魂を込め、手間暇を掛けて作られています。それを思うと見る側の視線にも力が入ります。
 
目的は品質向上と社会参加
このイベントの目的は、ただ単に障がい者の方々がつくったものを売るというだけではありません。 こうした一般の商業施設で製品を売ることで、障がい者の方々に「もっと良いものをつくろう」、「もっと売れるものをつくろう」という意欲が湧いてくるそうです。 それが品質の向上につながることは言うまでもありません。 また、手しごとの製品を売ることは自宅や施設にこもりがちな障がい者にとって貴重な社会参加の機会になります。 すなわち『手しごと』の展示・即売は、製品の品質向上と障がい者の社会参加という大きな目的があるのです。
 
製品のなかには非常にクオリティの高いものや個性的なものも見られた
製品のなかには非常にクオリティの高いものや個性的なものも見られた
 
多くの人の協力が『手しごと』の支え
『手しごと』の会場を訪れると、「つくる人」と「買う人」だけでなく、いろいろな場面で多くの人が参加していることに気づきます。 各施設の職員、障がい者のご家族、ボランティアなどが、それぞれ忙しい時間をやりくりしてイベントのために尽力しているのです。

また、会場を無償提供している西武所沢店の存在も非常に大きいといえるでしょう。 『手しごと』の特設会場は8階の書籍売場とレストラン街を結ぶお客さまの往来が多い場所にありました。 こうした場を提供してもらえることで、訪れる人の利便性にも叶い、またイベントのことを知らずに通りかかった人にもアピールできます。
 
通りかかった人が気軽に立ち寄れる雰囲気
通りかかった人が気軽に立ち寄れる雰囲気
 
今回の『手しごと』ぬくもりの輪・和・話に参加した施設は下記のとおりでした。それぞれの特徴とともに記録しておきたいと思います。

【光の園】 スウェーデン刺繍の小物が人気です。
【所沢市立キャンパス】 染めや陶芸などの特色ある製品があります。
【所沢市立はばたき】 自然素材の紙、陶芸、リサイクル石けんなどが多数。
【所沢市立きぼうの園】 感性豊かなキャンドル、陶芸、手織りなど。
【所沢市立プロペラ】 それぞれの「できること」を結集した手織り、陶芸など。
【所沢市立こあふる】 押し花、ハーブ、草木染め製品など自然の恵み満載。
【飛行船・飛行船2号】 ぬくもりのある毛糸製品、布製品のかずかず。
【颸埜扉(しのひ)】 雑木林の小枝でつくった小物など自然素材を活かした手づくり。
【トリプルナインみんなの家】 織物、刺し物、置物など。縁起の良いフクロウの飾り物も。
【所沢ともの会】 選び抜いた糸と布を使った手織りと手縫いの製品たち。
【あるこ】 廃油と苛性ソーダでつくったエコ石けん。
【そらのいろ】 紙や革でつくったカラフルでステキな作品。
【秩父学園】 1人ひとりの個性を大切にした手づくり作品。(展示のみ)
 
地域福祉の架け橋として
『手しごと』は今年(2015年)が11回目の開催ということで、確かな歴史を築きつつあります。 関係者の努力で毎年1回の恒例イベントとなっていますが、その売上は天気や景気によって左右されるといいます。今年は大雪に見舞われた昨年に較べると、比較的好調とのことでした。

今後もこのイベントが継続していくためには、それを後押しする市民や消費者の声が不可欠とのこと。 主催の「手しごとの会運営委員会」の鈴木喜代子さん(所沢市立プロペラ施設長)は、「応援の声はもちろんですが、製品についてのお客さまのご感想やご意見も、売場にいるスタッフに率直に伝えてほしいと思います。 それが将来の『手しごと』の糧となるからです」と語っていました。
最近は「障がい者福祉」の身体障がい、知的障がい、精神障がいといった違いを超え、健常者も含めて誰もが地域の一員として豊かな生活や交流のできる「地域福祉」という考え方が定着しつつあります。 そのなかで、こうした障がい者と一般の人々とのふれあいが一層重要になってきています。ぬくもりの輪・和・話というテーマにも、そうした願いが感じられます。 『手しごと』のようなイベントが、障がい者と社会の架け橋として、長く続くことを願わずにいられません。
(取材・文・写真/イワタハルユキ)