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故郷を守る武者の魂を伝える 戦国滝の城まつり
平成27(2015)年5月17日(日)、所沢市東部の滝の城跡(城山神社)で第4回「戦国滝の城まつり」(せんごくたきのじょうまつり)が開催されました。主催は戦国滝の城まつり実行委員会、後援は所沢市、所沢市教育委員会、所沢市観光協会、所沢商工会議所で、その他地元から多くの協力団体が集まり、今年で4年目を迎えました。
 
滝の城本丸跡に建つ城山神社

滝の城本丸跡に建つ城山神社

二の丸跡で繰り広げられる合戦絵巻

二の丸跡で繰り広げられる合戦絵巻

 
多彩なイベントプログラム
第四回戦国滝の城まつりの会場は、滝の城址の本丸跡、二の丸跡、そして東所沢駅から滝の城址までの武者行列の3つから成り立っています。二の丸跡では午前10時より開会式、天神太鼓、よさこい踊りなどが行われ、11時30分からは「滝の城の竜」などの紙芝居が披露されました。本丸跡では11時から剣舞やライブが行われました。一方、武者行列は午前11時にJR武蔵野線東所沢駅を出陣し、街を練り歩きながら正午過ぎに滝の城址に着陣しました。そして午後は二の丸跡を中心に多彩なイベントが進行しました。
 
当日は朝から快晴で気持ちのよい日でした。しかし日中の気温は27度を超え、鎧兜で身を固めた武者たちには厳しい環境だったと思いますが、みなさん黙々と役割を全うしていました。
 
東所沢駅を出陣する武者行列

東所沢駅を出陣する武者行列

 
剣法や合戦絵巻に大歓声
午後の二の丸でのイベントでは、まず新陰流演武、戸山流居合道が披露され、伝統ある剣法ならではの息をのむ技を見ることができました。武士の魂を現代に伝える剣士のみなさんの努力に頭が下がります。
 
真剣を振るう剣士

真剣を振るう剣士

全身に響く天神太鼓の演奏

全身に響く天神太鼓の演奏

 
午後2時になると二の丸跡に武者隊が集結。熱気あふれるなか、ステージでは主催者や来賓の挨拶が行われました。所沢市長、清瀬市長なども登壇し、滝の城まつり開催への祝辞と、その歴史的意義等が語られました。その後、ステージに武者たちが登壇して記念撮影があり、午後2時30分からは地元の天神太鼓のメンバーにより、迫力ある太鼓のステージが繰り広げられました。
 
武者たちの記念撮影にはトコロンも登場!

武者たちの記念撮影にはトコロンも登場!

 
そして、いよいよ滝の城まつりは最高潮を迎え、合戦絵巻のはじまりです。走ってきた足軽の報告で敵が近づいていることを知った大将は三献の儀(さんこんのぎ)を執り行います。酒と縁起物を口にし、エイエイオーと気勢を上げ、陣営を鼓舞する儀式です。その儀式が終わるか終わらないうちに早くも敵が現れます。
 
出陣に際して執り行う「三献の儀」

出陣に際して執り行う「三献の儀」

 
実際の合戦では、ここから命がけの戦いがはじまるのですが、そこはおまつり。戦国時代ではありませんので、味方と敵のコミカルなやりとりで合戦が進みます。敵の鉄砲隊の弾は滝の城の軍勢に当たらず、いつしか刀や槍を振るう白兵戦に。迫力のある合戦絵巻が展開され、集まった大観衆からも思わず歓声が上がっていました。合戦は引き分けに終わり、今年の戦国滝の城まつりも無事終了しました。
 
槍を振るっての合戦風景

槍を振るっての合戦風景

 
滝の城の歴史と現在
戦国時代の滝の城は「伝えの城」と呼ばれ、多摩西部と北関東に点在するいくつかの城を連絡網として結ぶ役目を果たしていたといいます。しかし、天正18(1590)年、豊臣秀吉の小田原攻めの際に戦場となり、あえなく落城しました。その後は城跡だけが残り、現在は城山神社が建立されています。
 
滝の城の構造は柳瀬川に近い台地の辺縁を利用した多郭式平山城で、現在も敷地内に土塁、堀、櫓台が残されています。貴重な史跡であり、滝の城跡は大正14年(1925)に埼玉県の指定文化財に指定されています。
 
なお現在の城山神社の境内には、2本の幹が寄り添った「夫婦樫」と呼ばれる樫の大木があり、お参りすると家庭円満、縁結び、子授け、安産、子育てなどの願いが叶うといわれています。
 
霊験あらたかといわれる夫婦樫

霊験あらたかといわれる夫婦樫

 
おまつりの最中には随時、南永井囃子が奏でられ、風流ななかにも華やかさが感じられます。会場入口には「滝の城 めしの陣」と銘打って模擬店が設置され、おだんご、やきそば、たこ焼き、かき氷などが売られていました。この日は暑くなったため、かき氷が飛ぶように売れたようです。
 
南永井囃子の舞台

南永井囃子の舞台

滝の城 めしの陣で腹ごしらえ

滝の城 めしの陣で腹ごしらえ

 
歴史と、史跡と、地域のふれあいを感じたひととき。今年で第4回を迎えた「戦国滝の城まつり」は、これからも地域密着のおまつりとして、大きく盛り上がっていくことでしょう。
 
取材・文・写真/イワタハルユキ