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幻想的な夏の風物詩 野老澤行灯廊火(ところさわあんどんろうか)
 
100個以上の行灯が点灯された銀座中央広場

100個以上の行灯が点灯された銀座中央広場

 
平成27(2015)年7月18日(土) 15:00〜20:30、所沢駅から中心市街地にかけてのエリアで第7回野老澤行灯廊火が開催されました。主催は4つの地元商店街からなる「とことこまちづくり実行委員会」、共催は「野老澤町造商店」です。他にも多くの後援、協賛、協力を得て、市民が手づくりで運営するイベントとなっています。今年は台風11号の影響も心配され、夕方小雨に見舞われたものの、多くの人でにぎわいました。今回もモデルのMeguと一緒に歩いてきました。
 
伝統ある地口行灯を飾る
まず野老澤行灯廊火(ところさわあんどんろうか)の言葉から説明しておきましょう。「野老澤」は現在の所沢という地名の語源になったもので、昔、このあたりに野老(ヤマノイモ科のつる性の多年草で根が芋になる植物)が生えている沢があったとのことです。今は「ところざわ」と「ざ」が濁りますが、昔は「ところさわ」と濁らなかったそうで、野老澤行灯廊火ではあえて濁らずに読むようにしています。
 
モデルのMeguもたくさんの行灯に感動!

モデルのMeguもたくさんの行灯に感動!

 
次に「行灯」ですが、これは簡素な木の骨組みに和紙を張り、ろうそくに火をつける灯りのことです。そして「廊火」は灯された火が回廊のように並べられる様子を表わしています。行灯は地元で古くから伝わる地口行灯(じぐちあんどん)と呼ばれるものを使います。地口とは“しゃれ”をあしらった言葉遊びのことで、それぞれの行灯には地口と、それにちなんだ絵が描かれています。思わず笑ってしまうような地口を見つけるのも楽しみのひとつです。
 
地口行灯は江戸時代中期に江戸で流行し、神社の祭礼になると境内や参道に飾られ、地域によっては民家の玄関先にも置かれるようになりました。今ではほとんど見かけなくなりましたが、所沢市内では有楽町、北秋津、富岡などに風習が残っています。
 
イベントは3か所のミニライブからスタート
イベントスタートの15:00になると、メイン会場の元町コミュニティ広場のステージ、西武所沢店前のステージ、ダイエー所沢店前のステージでミニライブがはじまり、所沢に縁のあるミュージシャンやダンサーが次々と登場しました。さすが「音楽のあるまちづくり」をめざす所沢らしく、それぞれのミニライブには多くの聴衆がかけつけ、曲に合わせて盛り上がっていました。
 
元町コミュニティ広場ステージのジャズ演奏

元町コミュニティ広場ステージのジャズ演奏

 
絵西武所沢店前のミニライブ

絵西武所沢店前のミニライブ

ダイエー所沢店前のミニライブ

ダイエー所沢店前のミニライブ

 
メイン会場の元町コミュニティ広場は大盛況
野老澤行灯廊火のメイン会場は元町コミュニティ広場。中央公民館や所沢図書館分館の前にある広場です。ここには子どもたちが仕切る「子ども商店」や、地元商店街による出店が並び、縁日のような楽しさでした。夕方には少し雨も降りましたが、集まった人たちは帰ることもなく、傘をさして飲食やおしゃべりを楽しんでいました。余談ですが、こういう場所に来るとモデルであることを忘れてタコ焼きを食べてしまうMeguでした。
 
メイン会場は雨にも負けずに大盛況

メイン会場は雨にも負けずに大盛況

Meguの大好きなタコ焼きもありました!

Meguの大好きなタコ焼きもありました!

 
「きもだめし」と「ゆかた&おばけパレード」
イベントのなかで子どもたちに人気のある催しが「きもだめし」です。これは地元の所沢中、所沢小、明峰小の児童・生徒が企画したもので、夏ならではの涼しくなるひとときを演出してくれました。メイン会場で入場整理券(10円以上チャリティ)を購入した子どもたちが、きもだめし会場となった野老澤町造商店前に行列をつくっていました。ときどき会場内から悲鳴が聞こえるのを聞きながら、みんな楽しそうに並んでいました。
 
きもだめし会場に入場待ちの行列

きもだめし会場に入場待ちの行列

 
また、所沢駅から元町コミュニティ広場まで「ゆかた&おばけパレード」も沿道を盛り上げてくれました。プロペ通り、ファルマン通り、銀座通りを練り歩く奇妙な一団に、通りかかった人たちは少し驚きながらも、笑顔で見送っていました。
 
ゆかた&おばけパレード

ゆかた&おばけパレード

 
日が暮れて幻想的な銀座中央広場の行灯廊火
そして、いよいよ銀座中央広場に到着。ここには飲食やワークショップのブースがあり、休憩用の席が用意されていて、歩き疲れた人には天国です。暑さと湿度に負けないよう、モデルのMeguも模擬店でラムネを買って水分補給です。
 
Meguも模擬店でお買いもの

Meguも模擬店でお買いもの

 
そうこうしているうちに日が暮れはじめ、行灯に火が入ります。天気がよくないため、行灯は和紙が濡れて破れないようビニールで覆われ、風が吹いても倒れないように内側から水を入れたペットボトルで支えてあります。これらもすべてボランティアスタッフの作業。見えないところで見えない努力をしているスタッフのみなさんに頭が下がります。
 
日暮れとともに行灯に火が入る

日暮れとともに行灯に火が入る

 
銀座中央広場の運営はフェイスブック所沢会

銀座中央広場の運営はフェイスブック所沢会

 
銀座中央広場のイベント運営は、フェイスブック所沢会の有志によるもの。インターネットのSNS(ソーシャルネットワークサービス)であるフェイスブックで集まった、所沢にゆかりのある人たちがリアルで汗をかいています。特に飲食ブースではステーキ丼やオムライスがおいしかったと大好評でした。また子どもたちが行灯を手づくりするワークショップなどもあり、終了の20:30ぎりぎりまで賑わっていました。
 
子どもたちが行灯をつくるワークショップ

子どもたちが行灯をつくるワークショップ

 
伝統を未来につなぐ野老澤行灯廊火
野老澤行灯廊火というイベントは「とことこまちづくり実行委員会」の主催で、所沢日栄会協同組合、所沢プロペ商店街振興組合、所沢ファルマン通り商店街、所沢銀座協同組合という4つの商店街の連携によって運営されています。また共催である所沢市中心市街地活性化拠点施設 野老澤町造商店が事務局として機能しています。
 
商店街主催の催しでありながら、商売繁盛やにぎわいづくりにとどまらず、所沢に暮らす人々や訪れる人々のコミュニケーションを図り、伝統的な文化を守り育てていることは素晴らしいことだと感じました。今年(平成27年)は第7回目ということですが、今後、10回、20回と歴史を積み重ねていってほしいイベントだと思います。
 
取材・文・写真/イワタハルユキ
モデル/Megu