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住まい第5回:お部屋を快適に(3)『聴くことでリラックス』"

暮らし情報 第23回:お部屋を快適に(3) 『聴くことでリラックス』引き続き、視覚(目)、聴覚(耳)、味覚(舌)、嗅覚(鼻)、触覚(肌)の五感から、お部屋の環境を整えるシリーズです。

今回は聴覚に焦点を当てましょう。ご存じのように、耳は脳に直結している器官。耳から入る「音」が心理的に大きな意味を持つのも想像がつきます。

その日の気分に応じ、室内のサウンドを上手に演出してみましょう。


 
朝の目覚めは、さわやかな自然の音で。
住まい第5回:お部屋を快適に(3)『聴くことでリラックス』
私たちが心からリラックスできる音には、どんなものがあるでしょう。遠い昔、母親の胎内で聞いた心臓の鼓動、静かに屋根をたたく雨の音、渓流のせせらぎ・・・人それぞれに思い浮かぶものがあるのではないでしょうか。

気分をリラックスさせてくれる音には、“1/fの揺らぎ”(エフぶんのイチのゆらぎ)があると言われています。これは音のリズムやボリュームが、規則正しい状態と、不規則な状態の中間にある様子を指します。このゆらぎがある音を聴くと、脳からアルファ波が出てリラックスに導かれます。

たとえば海辺で聴こえる潮騒。寄せては返す波の音は、規則正しいリズムに聴こえながら、実はそうではありません。早くなったり、遅くなったり、激しくなったり、静けさが訪れたりします。リズムもボリュームも自然まかせ。この微妙な音のゆらぎが、人間の聴覚を通じてヒーリング効果をもたらすわけです。

朝、小鳥のさえずりで目が覚めるような環境は、都市部ではなかなか手に入りません。それでも、できればけたたましい目覚まし時計でなく、より自然な音で目覚めたいもの。ラジカセにセットした森の朝の効果音や、小川のせせらぎなどで目覚めるとさわやかな気分で一日が始められます。
 
くつろぐならモーツァルト。音楽は臨機応変にチョイスしよう。

あなたは普段からお部屋にBGMを流しているでしょうか。自分が好きなジャンルだけでなく、いろいろな音楽を用意しておくと、ふとした気分転換に役立ちます。

モーツァルトを聴かせながら育てた野菜は育ちも味も良いという研究結果があるそうです。音は空気の振動ですから、それが機能的に作用するのかもしれません。特にモーツァルトの室内管弦楽は、なめらかで心地よい旋律が多く、人の気持ちを落ち着かせる効果があります。

住まい第5回:お部屋を快適に(3)『聴くことでリラックス』ポップスやロックは歌詞があるので、ヒーリングやリラックスにはあまりおすすめできません。歌詞があるとどうしてもその意味をとらえて考えてしまい、脳の論理的な部分が刺激されてしまうようです。やはりくつろぎたいときに部屋に流す音楽は、静かなクラシック、ジャズ、環境音楽などがおすすめです。

リラックスしたい、何かに集中したい、気分を盛り上げたいなど、その日の気分でバック・グラウンド・ミュージックを上手に使えるようになれば、あなたはもう音環境の達人です。街のCDショップでもシチュエーションに応じて編集された環境音楽が販売されていますので、お気に入りのものを選んでみてはいかがでしょうか。
 
できるものなら音響にこだわった部屋づくりを。

建物には、それぞれ目的や用途があります。会社なら効率的に働けるように、店舗なら買い物がしやすいように、住宅なら快適でくつろげるように・・・という具合です。家を建てるときや、部屋を借りるときは、自分の住まいとして適切かどうか、音環境も含め、検討したいものです。

自宅で楽器やホームシアターなどを楽しむ場合は、残響に気をつけましょう。部屋の構造や壁材などにより音が反響しやすく出来ていると、どんなに良い音でも残響が耳ざわりになります。そういう場合は、壁に吸音材を使用する、布を貼るなどの工夫で解決します。窓のない壁であっても厚めのカーテンを掛けるという裏技もあります。

持ち家で、予算があれば、音楽室やオーディオルームには防音施工をするとよいでしょう。外部の音を遮断すると同時に、適切に設計された音響が快適な環境を作ってくれます。音楽の邪魔になるエアコンの作動音なども低減されます。
 
聴覚は気分を演出する大切な感覚。

住まい第5回:お部屋を快適に(3) 『聴くことでリラックス』有名な俳句に「古池や蛙とびこむ水の音」「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」などがありますが、日本人は昔から「音」にその時の気持ちを込めて表現してきました。木々の枝を渡る風の音に何かを想うような繊細な民族は世界でも多くはありません。この誇るべき国民性を大切に次世代に伝えていきたいものです。

あなたも、自分の部屋を「音」という視点から見直してみてはいかがでしょうか。もし窓を開けて鳥のさえずりが聞こえてくるのなら、「借景」ならぬ「借音」を楽しみましょう。お気に入りの音楽や効果音が見つかったら、この機会に音質のよいオーディオ機器に買い替えてみては? 心地よい音との暮らしは、きっとあなたの心と体をベストコンディションに保ってくれることでしょう。