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暮らし情報 第31回:見えない脅威PM2.5
暮らし情報 第31回:
春は花粉症のシーズン。道行く人の多くはマスクをし、家では空気清浄機が大活躍、そしてクリニックは大混雑という状況です。 スギ、ヒノキが終わっても、人によってはイネ科の雑草、クリ、セイタカアワダチソウなど、夏から秋にかけても花粉症が続きます。 これだけでも悩みのタネなのですが、最近注目され始めたPM2.5による健康被害も気になります。




 
そもそもPM2.5ってなに?
PM2.5とは、大気中を漂流している物質のうち、直径が2.5マイクロメートル以下の微小な粒子のことをいいます。マイクロメートルというのは100万分の1メートルという意味です。 実感として分かりにくい長さですが、人間の髪の毛の太さの30分の1程度と思っていただければイメージしやすいのではないでしょうか。

このPM2.5、日本人が微小粒子状物質としての危険性に注目をはじめたのはごく最近のことです。しかし、隣国の中国では10年以上前から環境科学者などの間で警鐘が鳴らされていたといいます。 いま中国から気流に乗って飛んでくるPM2.5は、ほとんどが石炭を燃やす過程で発生したものとされています。

また、石炭は化石燃料のなかでも燃焼時に二酸化炭素をもっとも多く排出します。すなわち石炭は大気汚染だけでなく、地球温暖化による気候変動にも悪影響を与えているわけです。
 
PM2.5が健康に与える影響
PM2.5は非常に小さい粒子ですので、人体の防御機能でブロックできないことが判明しています。呼吸で吸い込むと、肺の奥深くや血液にまで侵入してしまうのです。肺の奥にある肺胞は人間が呼吸で得た酸素を血液中に取り込む役割があります。 PM2.5はここを通り抜けて、血液にまで入り込んでしまいます。そして肺胞そのものも機能低下を起こすようになります。

もうひとつ、PM2.5は大気中を漂う際に、同じように大気中にある酸化水銀や鉛のような重金属と結びつき、そのまま他の有機化合物に付着することも危険視されています。日本では花粉と結びつくことも被害を大きくすると考えられています。

以上の二点に加え、「PM2.5は目に見えない」ということで、人々に漠然とした不安を与えています。春になると中国から飛来する黄砂も気になりますが、黄砂は目に見えるため、洗い流すなどの対応がとれます。その点、PM2.5は目に見えず、個人として対策をとるのが難しいのです。
 
私たちにできるPM2.5対策
PM2.5のような微細粒子で健康を害する可能性が高いのは、もともと喘息など気管支系に病気を持っている人や、子ども、高齢者などです。子どもは外で走り回ることが多いので、PM2.5を大量に吸い込む可能性があります。また高齢者は免疫力も落ちていますし、心臓や肺に病気を持っている人が多く、これも悪影響が懸念されます。

対策としては、肺に吸い込む粒子の量を極力減らすこと。そのためには以下のような方法があります。

■ PM2.5が多い日は外出を避けて室内で過ごす
平成25年春、西日本でPM2.5が大量に計測され、注意報が出るなどしました。こういう日はなるべく室内で静かに過ごし、外出を控えることが望ましいでしょう。特に子どもや高齢者は注意したいものです。

■ 屋外に出る時は防塵マスクを着用する
屋外で活動する場合は、微粒子対応防塵マスクを着用することをおすすめします。花粉症などで使う一般的なマスクではPM2.5が通り抜けてしまうので無意味です。規格に準拠した高性能マスクを買って用意しておきましょう。

■ 家に空気清浄機を設置する
微小物質をキャッチする高性能な空気清浄機を部屋に置き、きれいな空気環境を保ちます。ただしオゾンやイオンの発生機能がある空気清浄機は避けた方がよいとのこと。放出されたオゾンやイオンがPM2.5と結びついて拡散するからです。

■ 掃除機は臨機応変に使おう
PM2.5が流入してしまった部屋では、掃除機を使うと、かえって微小粒子を飛散させてしまうことがあります。昔ながらの雑巾で水拭きをするか、PM2.5の少ない日に窓をすべて開放して掃除機をかけるようにします。
 
長い道のりだがPM2.5問題は解決できる
現在、日本に飛来しているPM2.5はほとんどが中国からのものといわれています。 中国は13億4800万人とされる人口を擁し、高度経済成長を続けていますが、工場や家庭などで使用される化石燃料(石炭、石油)による大気汚染は深刻です。

欧米や日本のような環境先進国の技術で、エネルギー効率を高め、環境対策を進めていけば、こうした大気汚染も抑制することができます。長い道のりではありますが、私たちの健康のためにも1日も早い対応が求められます。