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平成26年7月19日(土)・20日(日)の2日間、所沢市有楽町の八雲神社で毎年恒例の「天王祭」が行われました。19日の「宵宮」は雨に見舞われましたが決行し、20日の「本宮」は晴れたり曇ったりしながら、お天気は何とか持ちこたえました。八雲神社周辺にはお祭りに参加する町内会の人々や、この日を楽しみにしていた子どもたちがたくさん詰めかけました。

雨の宵宮に祭囃子が響く
雨の宵宮に祭囃子が響く
 
所沢市有楽町の八雲神社とは
日本各地にある八雲神社は、京都祇園八坂神社の系譜に属する神社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とします。所沢市有楽町の八雲神社は、かつて隣接する薬王寺境内で牛頭天王(ごずてんのう/釈迦を守護するインドの神が日本の神に習合したもの)をお祀りしていましたが、明治時代の神仏分離により、素戔嗚尊(すさのをのみこと)を祭神としました。一時期は所澤神明社の境内社となり、その後、現在地に鎮座しました。今も「天王様」と呼ばれ、地域の人々に親しまれています。
本宮の日、大人も子どもも楽しく天王様に集う
本宮の日、大人も子どもも楽しく天王様に集う
 
天王祭については、むかし当地に疫病が流行したとき、神輿を繰り出して水を掛け、疫病退散を祈願したのが起源といわれています。そのため天王祭では町内を練り歩く神輿に向けて、人々が豪快に水を掛ける習慣が残っています。
今年は雨の宵宮
天王祭では宵宮と本宮が行われます。宵宮とは現在では祭礼の前夜に行われる前夜祭のようなものですが、もともとは奉安されていた神様が祭礼のために神社に帰る儀式です。八雲神社では日が暮れると山車の舞台で重松流祭囃子(じゅうまりゅうまつりばやし)と舞いが奉納され、せまい参道はお参りの人々や露店でにぎわいます。 今年(平成26年)の宵宮は梅雨末期の大雨に見舞われましたが、天王祭は原則として雨天決行です。雨は農作物に恵みをもたらすものですから、むしろ人々にとって歓迎すべきものなのかもしれません。さすがに予定していた民謡踊りは中止になりましたが、夕方以降は雨にも負けず参道や境内は傘をさした参加者でにぎわっていました。
日が暮れると雨の境内は幽玄な雰囲気になった
日が暮れると雨の境内は幽玄な雰囲気になった
 
せまい参道に露店がひしめく
せまい参道に露店がひしめく
 
見どころたっぷりの本宮
【山車】 有楽町の山車は明治時代はじめに建造された由緒あるもので、宇都宮の彫刻師、後藤徳蔵による力作です。大正時代に農村不況で山車を維持できなくなった砂川村(現在の立川市砂川)から、浦町(現在の所沢市有楽町)が買い取ったという経緯があります。
所沢市指定有形文化財の山車
所沢市指定有形文化財の山車
 
この山車は平成8年9月5日に所沢市指定有形文化財となりました。天王祭では舞台として使われ、所沢市無形文化財である重松流祭囃子が演じられます。今年は天候の急変に備えて屋根に幕が掛けられていました。山車の全容が見られるのは「ところざわまつり」の山車巡行ですが、これも他の町内のものと違い、山車の損耗を避けるため5年に1度の参加となっています。 【四神剣】 天王祭の期間、八雲神社境内には神社や祭礼の歴史的資料が展示されますが、他ではあまり見ることのできない「四神剣」も展示されます。これは神様の四方(東西南北)を守る武具として、明治13年に町内に住んでいた糠問屋、大阪屋惣兵衛が寄進したものです。 なお、この四神剣をはじめとする祭礼用具一式は、今年(平成26年)7月1日、所沢市指定有形民俗文化財となりました。
所沢市指定有形民俗文化財となった四神剣
所沢市指定有形民俗文化財となった四神剣
 
青竜(東の守護) 青竜(東の守護)
白虎(西の守護) 白虎(西の守護)
 
朱雀(南を守護) 朱雀(南を守護)
 
玄武(北を守護) 玄武(北を守護)

【地口行灯】 天王祭の期間中は、神社だけでなく、町内も華やぎます。それは地口行灯(じぐちあんどん)が家々の玄関先に飾られるため。地口とは言葉やことわざを発音の似た他の言葉に変え、本来の意味とは別の意味に読み替える言葉遊びです。最近は標語のようなものを入れるケースが多くなりましたが、いずれにしても 思い思いの絵や文字を入れた行灯が町内を楽しく演出します。
地口行灯1
地口行灯2
 
地口行灯3
 
町内に飾られる地口行灯



















 
圧巻の神輿巡行
天王祭のクライマックスは、若衆による神輿の町内練り歩きです。午後はまず「子ども神輿」がかわいい声でワッショイワッショイと路地を練り歩き、町内の人々は玄関先でそれを笑顔で眺めていました。
町内をくまなく練り歩く子ども神輿
町内をくまなく練り歩く子ども神輿
 
おとなの神輿は夕方、午後5時過ぎに神社を出発。有楽町をくまなく練り歩き、迫力満点。沿道の軒先からはときおり桶で水が掛けられ、一瞬の涼となります。神輿を担いでいる人に感想を聞くと「思っていたより重いよ!」と返事が返ってきました。神輿は午後9時ごろ神社に帰るまで、勇壮な掛け声とともに町内を歩き続けました。読者の皆様も六根清浄!よい夏を。
天王祭のクライマックス!神輿巡行
天王祭のクライマックス!神輿巡行
 
(取材・文・写真/イワタハルユキ)